へこしの歩み。

今年から30代に入ります、2児の母です。好き勝手に書き綴ってみたいと思うので、よろしくお願いいたします。

子供が護身術を習うということ

子供に習い事として護身術を習わせたいってご両親、結構いますよね。

いますが、実際護身術を習わせてるって方はあまり見たことがないですね。

 

私は小学生から大学卒業まで護身術として「柔術」というものをやっていました。

(ちなみに、ブラジリアン柔術とはまったくの別物です)

護身術は護身術でも、古武術のジャンルに入ります。

過去にシェンムーというゲームを見た私が、護身術やりたい!!と言い出したのがきっかけで始めました。

 

さてそこで、護身術を習い事として習う時、何年ほど続けようと思って習い始めるのでしょうか。

私の経験上、小学校の卒業と同時に辞める方が多いと感じています。

その一番の理由が小学生ではなかった、部活動に入る方が多いためです。

私は部活動よりも習い事を優先したので14年ほどやったことになります。

・・・が、正直護身術としてものにできたのかはあやしいところです。

基礎を学ぶだけで十分と考えると私の14年はちょっと長く感じますが、極めようと思えばたったの14年しかしてないのか。と考えます。

私は護身術を稽古する上で、どこまでのレベルになれば満足なのかと考えたとき、自分に何かあったときに自然と護身術が出てくるまでのレベルになれば十分だろうと考えました。

しかし幼い私が定めたこの目標。

これがかなりハードルが高い、ということを知るのは習い始めて5年ほど経ってからでした。

 

私の稽古した流派は、何かあっても生き残ることを最優先とした武術でしたので、ルールというものが存在しません。

ルールが存在しないということは、反則という概念がない。

何をしてでも、生き残りさえすればいい。

極端に言えば生き残れば勝ち。死ねば負け。

そういうことを踏まえ、稽古に励みなさいと師から教わりました。

 

ルールがないということで、私の流派には試合というものがありませんでした。

それに関してあまり疑問を持つことはなかったのですが、試合がないことで困った事が一つ。

それは、自分の実力がわからない。ということ。

護身術といえども、不用意に使ってしまっては人を傷つけてしまうので、稽古のとき以外では試しにやってみることすらできません。

これでは私の定めた、不意であっても身を守れるくらい。という目標を達成できているのかいないのかわかりません。

わからないから、大学卒業して地元を離れるまで続けていました。

 

私に関してだけかもしれませんが、私は護身術を習うことを自分で決め、自分の意思で続け、自分の意思で辞める決断をしました。

私は道場で唯一、子供として護身術を始めて、大人まで続けた人間でした。

それゆえ、道場にやってくる子供の気持ちが一番わかる存在として、子供たちを教える立場に立つことが多かったです。

なので思うのですが、小学生の子供たちはだいたい保護者の希望で道場に来られます。

ですので、そこに習う本人が護身術をものにしたい。と思う気持ちはあまりありません。

中には最初はなんとなく来ていたが、だんだんと護身術が楽しくなってきたって子や、先生が好きで先生と関われる稽古が楽しいって子もいます。

ですが、だいたいは飽きや護身術を習う厳しさから辞めたいと思いつつも、保護者の方に続けることを強制されている子供が多いです。

続けることを強制している保護者の方は、いざとなったとき、子供が自分で多少なり自衛できる技術として護身術をものにしてほしいと思っています。

しかし何事もそうだと思いますが、このタイプが指導する方からしたらとても難しいです。

やる気のない子に物事を教えようとするのは至難の技です。

もはや護身術としての技術の問題ではないからです。

 

もちろん、護身術を習わせたいと思う保護者の気持ちもよくわかります。

ただ、それではいざという時のための護身術なのに、その時にまったく使えないものとなってしまいます。

護身術をやっているってだけで慢心をしているようではまったく意味がないのです。

 

初めの方で述べましたが、私は護身術が好きで14年続けましたが、それでも護身術をものにできていません。

好きこそものの上手なれといいますが、好きでもなかなか厳しい世界であることをお伝えしておきます。

 

ただ、護身術全体的にそうだと思いますが、礼儀を学ぶにはとてもいい環境だと思います。

礼儀って家庭や学校である程度は学ぶとは思うのですが、親や学校の先生ではない方から学ぶ礼儀はまた違います。

うまく説明はできませんが、甘えのない環境で学ぶ礼儀は貴重であると思います。

礼儀についてはやる気があったらまた記事にしようかな。

 

 

ちなみに、私は娘たちに護身術を習わすつもりはありません。

もし娘たちが自分で護身術がやりたい。と望むことがあればそのとき考えようかなと思います。